大学院都市イノベーション研究院
教授 鈴木 崇之スズキ タカユキ
海岸工学、沿岸環境工学を専門とし、国内外の海岸問題、
海岸における波と砂層の相互作用、また、自然に根差した解決策
(Nature Based Solution: NBS)についても取り組みを行っています。
国内外の漂砂問題、沿岸環境、沿岸防災問題など、海岸工学、沿岸域工学に関する研究領域を対象とし、現地調査、室内実験、数値シミュレーションを駆使し、問題解決策の提案、現象の解明に取り組んでいます。
研究分野 - 分野
工学
研究分野 - 分科
土木工学
研究分野 - 細目名
水工学

キーワード
海浜地形変化 / 沿岸災害リスク / 沿岸環境 / 底質移動動態 / 沿岸域の波と流れ

相談に応じられるテーマ
砂浜における底質移動分析・モニタリング / 海岸(海浜)マネジメント手法・評価 / 沿岸災害に対するリスク分析 / 自然に根差した解決策(NBS)を取り入れた海岸防護・保全 / 簡易な波高推定や海岸の快適性評価

所属
大学院都市イノベーション研究院
大学院都市イノベーション学府
都市科学部 都市基盤学科
総合学術高等研究院(IMS)研究者

E-mail
suzuki-takayuki-hz@ynu.ac.jp

研究概要

室内実験や現地調査結果を基に沿岸域における土砂移動、地形変化メカニズムの解明、数値モデルの開発等に関する研究を行っています。研究領域は海岸工学、沿岸環境工学となりますが、トピックとして底質移動・地形変化(底面砂層物性と底質移動との関係、養浜など、沿岸環境(NBS、マイクロプラスチックなど)、沿岸防災(沿岸リスク評価、津波洗堀など)、沿岸開発(洋上風力モノパイル洗堀など)に関する検討を行っています。

アドバンテージ

砕波帯内外の土砂移動に関するテーマを主としながらも、沿岸環境保全、沿岸リスク評価などに関する研究も実施しています。また、津波や高波浪に伴う災害調査にも多く参加し、沿岸域に関わる問題を幅広く扱っています。海岸工学のみならず、地盤工学に関する砂層内物性と底質移動の関係についての検討、また、マイクロプラスチックの移動動態、NBSを取り入れた沿岸保全の提案など、生じている新たな問題についても検討を行っています。

事例紹介

・砕波帯内外における底質移動特性とそれによる地形変化への影響、関係の解明を目的として、蛍光砂を用いた現地調査を行い、沿岸砂州の大きさや位置が底質の岸沖方向移動動態に影響を与えていることを示しました(図1)。

・横浜駅周辺を対象とし、台風による高潮浸水予測を現在気象場、および将来気象場で実施しました。両者による新水域の差を示すと共に、避難所位置の再検討の必要性を示しました(図2)。

主な所属学会

土木学会 / 日本沿岸域学会 / 日本海洋政策学会

主な論文

『混合砂養浜の土砂移動に関する実験的研究』・「土木学会論文集」・2023
『Laboratory modelling of vertical sediment mixing in the surf zone』・
「Coastal Engineering Journal」・2022
『堆積性波浪場における波浪非線形性パラメータによる地形変化モデルXBeachの感度分析』・
「土木学会論文集B2(海岸工学)」・2021

主な著書

「水理模型実験の理論と応用-波動と地盤の相互作用-」・土木学会・2021
「海岸工学 : よくわかる海岸と港湾」・森北出版・2021
「水理学解説」・コロナ社・2019

主な研究機器・設備

二次元断面造波水路(2本)
水平型多層流向流速計(H-ADCP)
各種室内実験・現地調査用計測機器

主な地域活動(国内、特に神奈川県内)

神奈川県港湾審議会
関東地方整備局事業評価監視委員会
国土技術政策総合研究所技術提案評価審査会