
研究概要
環境性や経済性、安定供給の観点から、世界や日本のエネルギー・電力システムの将来像に関する研究を進めています。具体的には、エネルギー需給を模擬した数理モデル(主に最適化問題)を計算機上で構築し、最適なエネルギーミックスや革新的技術の経済性を定量的に評価しています。例えば、日本の脱炭素エネルギーシステムはどのような姿か?再生可能エネルギー大量導入の可能性と影響は?といった疑問や、様々な脱炭素技術が存在する中で、ある革新技術はどれくらいのシェアを取りうるのか?技術開発がどれくらい進めば普及拡大しそうか?といった疑問に答えることができます。左図は世界モデルの地域分割と貿易ネットワーク、右図は日本の2050年の発電電力量のシナリオ分析結果です。
アドバンテージ
世界的にも類を見ない精緻なモデルを独自開発・運用しています。世界モデルによる分析は学会賞を複数回受賞しており、学術的に高い評価を得ています。日本モデルによる試算は経済産業省の重要審議会(総合資源エネルギー調査会の第44回基本政策分科会など)に提供され、エネルギー政策立案に貢献した実績があります。
事例紹介
エネルギー関連企業の革新的技術や事業アイディアのモデリングおよび評価の実績が多数あります。例えば、カーボンニュートラル社会における水素・合成燃料の経済性やCO2回収・貯留技術の最適導入量を検討しました。今後は、エネルギーの広域インフラ形成や、地域レベルのエネルギー需給、エネルギーと鉱物資源などの研究も進めていく計画です。
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主な所属学会
エネルギー・資源学会 / 日本エネルギー学会 / 電気学会
主な論文
『2050年CO2正味ゼロ排出に向けた日本のエネルギー構成』・「電気学会論文誌B, 142(7)」・2022.7
『詳細地域分割に基づく世界エネルギーシステムモデルの開発と低炭素システムにおけるエネルギー・CO2輸送の分析』・「エネルギー・資源学会論文誌, 40(5)」・2019.9
『発電・自動車用燃料としての水素の導入可能性:地域細分化型世界エネルギーシステムモデルを用いた分析』・「日本エネルギー学会誌, 98(4)」・2019.4
主な著書
「この1冊でわかるエネルギーのいま 新社会人のための基礎知識」・読売新聞社東京本社調査研究本部・2022(共著)
主な研究機器・設備
計算サーバ(DELL PowerEdge T550など)