理工学部 数物・電子情報系学科
教授 松本 勉マツモト ツトム
セキュリティ分野において論理的側面だけでなく
物理面をも総合的に考えることが必要であると考え、
「情報・物理セキュリティ」分野を提唱、技術を探求している。
暗号理論、生体認証、人工物メトリクス、耐タンパーハードウェア・ソフトウェア、組込みシステムセキュリティ、ネットワークセキュリティ、マルウェア解析などのテーマ群で実績があり、新たな課題の探求も日常的に進めている。
研究分野 - 分野
情報学
研究分野 - 分科
情報学基礎
研究分野 - 細目名
情報学基礎理論

キーワード
暗号技術・耐タンパー技術ネットワーク / ハードウェア / ソフトウェアセキュリティ / バイオメトリクス・偽造防止 / 自動車セキュリティ

相談に応じられるテーマ
セキュリティ技術全般 / 暗号技術 / バイオメトリクス技術 / 耐タンパーソフトウェア技術 / 耐タンパーハードウェア技術 / 偽造防止技術 / 組込みシステムのセキュリティ / 車載ネットワークのセキュリティ / マルウェア解析

所属
先端科学高等研究院
理工学部 数物・電子情報系学科
環境情報研究院 社会環境と情報部門
環境情報学府 情報環境専攻

E-mail
tsutomu@ynu.ac.jp

研究概要

情報・物理セキュリティ技術分野の探求を究め、社会への展開を志向した研究教育を実践しています。これまで、暗号理論、バイオメトリクス(生体認証)、人工物メトリクス、耐タンパーハードウェア・ソフトウェア、組込みシステムセキュリティ、ネットワークセキュリティ、マルウェア解析などのテーマ群で実績がありますが、新たな課題の探求も日常的に進めています。

アドバンテージ

今日、「情報セキュリティ」という概念とその重要性は広く認知されていますが、現実の問題や技術を合理的に捉えるには、セキュリティの論理的側面に目を向けるだけでなく、論理を支える物理面をも総合的に考えることが必要であると考え、「情報・物理セキュリティ」分野を開拓しています。この分野は、少なくとも、論理的セキュリティ、物理的セキュリティ、物理と論理のはざま、理論と実装・実際、ソフトウェアとハードウェア、コンポーネントとシステムとネットワーク、組込みと汎用、といったキーワードで示される分野を包含するものと考えています。 

事例紹介

自動車セキュリティ研究

主な所属学会

電子情報通信学会 / 情報処理学会 / 国際暗号学会 (IACR) / 米国電気電子学会 (IEEE)

主な論文

T.Matsumoto, M.Hata, M.Tanabe, K.Yoshioka, K.Oishi 『A Method of Preventing Unauthorized Data Transmission in Controller Area Network』 「The 2012 IEEE 75th Vehicular Technology Conference, pp.1-5」2012
Y.Takahashi and T.Matsumoto 『A Proper Security Analysis Method for CMOS Cryptographic Circuits』「IEICE Electronics Express Vol.9, No.6, pp.458-463」2012
松本 勉,青柳真紀子『人工物メトリクスによってICカードのセキュリティを高める方法』「情報処理学会論文誌 Vol.46, No.8, 2098- 2106」2005
T.Matsumoto,H.Matsumoto, K.Yamada, S.Hoshino 『Impact of Artificial "Gummy Fingers" on Fingerprint Systems』
『Proceedings of SPIE Vol.4677, pp.275-289』2002
T.Matsumoto 『Human-Computer Cryptography: An Attempt』「Journal of Computer Security, Vol.6, No.3, pp.129-150」1998