
浮体の研究開発を行っています
大学院理工学府 機械・材料・海洋系工学専攻
理工学部 機械・材料・海洋系学科 海洋空間のシステムデザイン教育プログラム
研究概要
海の利用において、船舶や洋上風力発電装置、養殖生簀など、さまざまな浮体が活用されています。これらの浮体は、風や波、海流といった自然の力を常に受けています。私は、数値シミュレーション、水槽実験、フィールド実験を組み合わせ、浮体がどのような力を受け、どのように運動するのかを研究しています。さらに、用途に応じた新しい浮体の開発や、効率的に浮体を設計するための新しい水槽実験手法の構築にも取り組んでいます。
アドバンテージ
低コストで効率的に水中映像を取得するため、新しい浮体システムの開発を進めています。広範囲の観測には、ポータブル無人艇を開発しています。数値計算や水槽実験によって船型の最適化、水中翼による高速化、推進と自動操縦のマッチングに関する研究を行っています。一方、長期間の定点観測には、製作が容易で転覆しにくい観測ブイを開発しています。ブイには発電装置を搭載しており、得られた電力は水中カメラの動作や映像信号の送信に利用されます。これにより、スマートフォンなどからリアルタイムに水中映像を確認することが可能です。
事例紹介


主な所属学会
日本船舶海洋工学会 / 日本クルーズ&フェリー学会
主な論文
・Experimental and Numerical Investigation on the Motion Responses of a Spar-Type Floating Structure with Aquaculture Feeding Systems. Journal of Marine Science and Engineering 2024,12 ( 8 )
・Water-tank and semi-field experimental investigation of a hose net fish-hauling device for next-generation set-net fishing. Journal of Marine Science and Engineering 2024,12 ( 44 )
・Short-time wave force prediction and control strategy for a point-absorber WEC. Ocean Engineering 2020, Volume 218, id.108000
主な特許
特願2022-065593:無人水上移動体用船体及び無人水上移動体
主な著書
池田良穂, 李僑 (担当:単訳)「船舶図析」哈爾浜工程大学出版社