保護者に対する支援の方法について開発と評価を行っている。
研究概要
自閉スペクトラム症をはじめとした発達障害、あるいは知的障害がある人々、あるいはその保護者に対する支援方法について、行動分析学に基づき開発と評価を行っています。行動分析学は心理学の一領域で、ある行動の生起要因を環境との相互作用から明らかにすることを目的としており、具体的な支援方法の開発と評価に応用できます。
アドバンテージ
特別支援教育の教育課程に関する調査研究、障害者施設での実務経験を踏まえ、再現性があり客観的に効果が検証された指導、支援の方法について行動分析学に基づき開発研究することができます。
事例紹介
自閉スペクトラム症児の保護者を対象としたペアレント・トレーニングの開発と評価を、研究参加した親子が利用する児童発達支援事業所と連携して行いました。ペアレント・トレーニングは保護者が褒め方など子どもに対する効果的なかかわり方を、系統的なトレーニングを介して学ぶ支援方法です。様々な保護者に適用できるようトレーニング内容を複数作り、さらに児童発達支援事業所の支援員が本トレーニングを実施できたことを確認しました。
主な所属学会
日本特殊教育学会 / 日本行動分析学会 / 日本LD学会
主な論文
・Effectiveness of a Tiered Model of a Family-Centered Parent Training for the Families of Children with Autism Spectrum Disorder. Journal of Special Education Research, 2020
・社会福祉法人における基本版機能的行動アセスメントに基づいた行動問題支援研修の評価.発達障害研究,2017
・特別支援学校(知的障害)における相互ビデオフィードバックを用いた全5回のペアレント・トレーニングの効果.特殊教育学研究,2017
主な著書
・知的障害教育ならではの主体的・対話的で深い学びができる本 : PDCAチェックシートで授業改善!.学研教育みらい,2019