メカトロニクス分野の研究・開発を行っており、
産業機械変速機の変速制御系に関して、受託研究、共同研究の実績がある。
大学院理工学府 機械・材料・海洋系工学専攻
理工学部 機械・材料・海洋系学科 機械システム工学EP
研究概要
機械システムにおける、電気、機械、流体などのパワーの高効率パワー伝達・変換・制御を中心に、電気、流体などのパワーを機械的なパワーに変換する役割をもつアクチュエータの開発、アクチュエータの制御に関する研究、電子・機械制御、電子・流体制御分野の研究を行っています。主な研究テーマは、電磁アクチュエータに関する研究、駆動システムやモーションコントロールに関する研究、電子・油圧制御に関する研究、機能性材料・機能性流体のアクチュエータ応用研究です。電磁アクチュエータは、流体制御用のソレノイドアクチュエータから機械装置駆動用のモータまで、各種産業機械の操作・駆動への応用を目的に、新しいメカニズムや、高速・高推力化などの性能向上に関する研究を行っています。電子・油圧制御では、油圧システムのモーションコントロールと省エネフルードパワーシステムに関する研究、自動車や産業機械の動力伝達を担うトランスミッションの変速制御系に関する研究を行っています。さらに、電磁力応用として、磁界の変化に応じて粘性が変わる磁気粘性流体を用いたモーションコントロールの研究を進めています。
アドバンテージ
動力の伝達・変換・制御の中心に、機械工学を基礎としたメカトロニクス分野の研究・開発を行っており、電磁アクチュエータなどのメカトロニクス機器の開発、フルードパワー(油圧、空気圧、機能性流体)の制御、自動車トランスミッション、産業機械変速機の変速制御系に関して、受託研究、共同研究の実績があります。
事例紹介
油圧・空気圧電磁弁の開発、電磁弁用高速ソレノイド・リニアソレノイドの開発、リニアモータの位置センサレス制御系の構築、スイッチトリラクタンスモータによる流体機械や車両の駆動、フルードパワーシステム(油圧、空気圧システム)のダイナミクス評価や省エネ化、電磁界シミュレーションを用いた電磁アクチュエータ開発、運動シミュレーションを用いた機構開発など。
主な所属学会
日本機械学会 / 自動車技術会 / 日本フルードパワーシステム学会
主な論文
『Improving the Overall Efficiency of an Electro-hydraulic Drive System by using Efficiency Maps(効率マップを用いた電動油圧駆動システムの全効率の向上)』・「JFPS International Journal of Fluid Power System, 14(1), pp.10-18」・2021/08
『Viscosity Control of Magnetorheological Fluid by Power Saving Magnetizing Mechanism Using Movement of Permanent Magnet(永久磁石の移動を用いた省動力界磁機構による磁気粘性流体の流動制御)』・「JOURNAL OF ROBOTICS AND MECHATRONICS, 32( 5 ), pp.984-993」・2020/10
『Three-Phase AC Linear Proportional Solenoid Actuator With Zero Hysteresis in Current-Thrust Force Characteristics(電流-推力特性のヒステリシスがない3相ACリニア比例ソレノイドアクチュエータ』・「IEEE Transactions on Magnetics,55-7, No. 8203508」・2019/07
主な特許
特願2008-193880「2方向移動検出方法,2方向移動検出装置,および2方向移動検出用ターゲット部材」
特願2006-144996「回転・直動2自由度モータ」
特願2005-118113「磁歪素子アクチュエータ」