理工学部 建築都市・環境系学科 都市科学部 建築学科
教授 高見沢 実タカミザワ ミノル
多様化・専門家・細分化する都市計画の基礎的部分を中心に研究、
市民が中心となるまちづくりや都市計画システムに関心がある。
都市計画制度の研究は単なる技術ではなく、相互に矛盾する側面を計画の中でいかに統合させるか、未来に向かっていかに共通の目標とするかが重要と考える。都市のマスタープランづくりに早くから取り組み、最近では藤沢市の計画改定に携わった。
研究分野 - 分野
工学
研究分野 - 分科
建築学
研究分野 - 細目名
都市計画・建築計画

キーワード
都市計画 / 市街地整備 / 住環境 / まちづくり / マスタープラン

相談に応じられるテーマ
都市計画 / 市街地整備 / 住環境

所属
大学院都市イノベーション研究院 都市イノベーション部門
理工学部 建築都市・環境系学科
大学院都市イノベーション学府 建築都市文化専攻
大学院都市イノベーション学府 都市イノベーション専攻 建築教育プログラム
都市科学部 建築学科

E-mail
takamiz@ynu.ac.jp

研究概要

都市計画の特に基礎的部分を研究しています。博士論文は低層高密度住宅市街地の居住環境整備をテーマとしました。その後イギリスで1年間在外研究を行い、市民が中心となるまちづくりや都市計画システム(制度をはじめ、それを支える技術や人材、財源や組織等を含む広い概念)に興味をもつようになりました。多様な主体の利害をまとめながら都市の将来方向を示すマスタープランづくりにも早くから取り組み、最近では藤沢市の計画改定に携わりました。

アドバンテージ

都市計画の世界は近年多様化・専門分化・細分化してきていますが、私自身は、あえて基礎的部分をしっかり研究してきました。都市計画制度の研究はその1つですが、それは単なる技術ではなく、人々の利害や希望の反映であったり、文化的・地域的特徴の表出であったり、経済成長のための道具であったりします。それらをじっくり見極めながら、相互に矛盾する側面を計画の中でいかに統合させるか、しかも未来に向かっていかに共通の目標とするかが重要になります。専門的であって専門分化していないところが、あえていえばアドバンテージかもしれません。

事例紹介

プランは組織として策定しますが、関わった事例をあげます。
・横浜市都市計画マスタープラン改定に向けた提言(2011年4月)
・藤沢市都市計画マスタープラン(2011年3月改定)
・横浜市地域まちづくり推進条例(2005年2月)
・横浜市瀬谷区プラン(2004年10月)

主な所属学会

都市計画学会 / 建築学会

主な論文

『住生活基本法と成熟社会のまちづくり』「不動産研究 49(1),5-12」2007
『成熟社会の新しい都市計画システムを考える』「都市計画 261,13-16」2006
『都市再生のための事業組織の成長過程に関する研究』「日本建築学会住宅系報告会論文集 5」2010

主な著書

「初学者のための都市工学入門」鹿島出版会,2000
「イギリスに学ぶ成熟社会のまちづくり」学芸出版社,1998
「都市計画の理論―系譜と課題」学芸出版社,2006